私的広辞苑

わたしが息をするための場所

ご報告: 小坊主、父に話す。

とうとう、それぞれの問題子(父親たち)へご報告と相談をするときがやってきた。

報告するまでは、小坊主は「お(おっけーの略)、しか言わないのではないか。」という見解だったが、実際は少し違ったよう。以下に小坊主からもらった報告書を記載しておく。

 

10/11(火)
今日はついにおじじにオーストラリアでワーキングホリデーすることを発表しました。
いきなりの電話に警戒してる様子だったので(びっくりするかな、なんて言うかな)と思いながらこれからのことを伝えると、落ち着いた声で「わかった、いいよ」と言われました。
許可をもらうというよりは報告的な意味合いで連絡したのですが、今思えばおじじなりに事態を飲み込もうとしながら絞り出した「わかった、いいよ」だったという気もするので、特に口出しすることなく送り出してくれたことには感謝だなという気持ちです。
ただ、もう少し興味を持って「どこの国に行くんや」のひとことぐらいあればいいのに、とも思いました。
そういうのはもう少し仲良くならないと難しいみたいです。
オーストラリアに行くにあたって我が家の荷物たちをどうするのか問題がありますが、場合によっては荷物を岐阜に置かせてほしいとお願いすると快く承諾してくれました。
「今国府の家を整理しとるから、そこに置いたらいい」とのことでしたが、前の家(持ち家)はすんごく汚い可能性があるので「いやそっちの家いま誰も住んどらんから湿気とか大丈夫かな、ほら家電とかもあるもんでそういうのがちょっと心配やったもんで」と遠回しに不安を伝えると「大丈夫かどうかじゃなくて、大丈夫にするんや」という実に頼もしい返答が返ってきました。
もしも俺が自伝書を書くとして「オーストラリア出国準備編」で一冊書くとしたら、確実に帯に太字で載るような台詞が思わぬところで飛び出してきたので素直に(かっけえ〜)と思いました。
そのあと何かを察したのか「前の家が嫌やったら今の家でも好きにしたらいい」とひとこと添えられて少し笑いそうになりました。
とりあえず荷物の件は最悪実家に送り込むということでなんとかなりそうです。
おじじには、オーストラリアのお土産に少しいいピーナッツを買ってきてあげようと思いました。
おしまい。

 

 

小坊主へ

よかったね。お父さんの懐のおおきさを見せつけられて、私はすごいなあと思ったよ。お父さんは、立派な人よ。妹たちもやさしくていい子達ばっかり:)そして、ピーナッツは別に特産物じゃないので同じ値段だし、もう少し良いものを送ってあげた方がいいのではと思うし、なによりも定期的な元気だよ報告をしてあげた方がいいのでは。