私的広辞苑

わたしが息をするための場所

オーストラリア留学のはなし 1

・・・不快だ。今日はとても不快だ。

こう、身体のどこかが痒いのにどこが痒いのか分からない様な、ベトベト汗にくっつく衣類の様な、そういう類いの不快さが、私を襲う。

 

そんな今日は雨の日で、朝から気まぐれに雨が降っている。雨の日は、自然と考え事をしてしまうからか、朝からなにかをずっと考えている。無意識の為に、頭がそれをしっかり認識いしていない。…きっとオーストラリアの事だろうけどね。

 

 

想い出は美化されるとは言ったもので、10年前の海外留学出国前の記憶が美化されていた。

外国はどういうもので、今(当時)の私になにが出来て、両親が言うことは本当なのか、いじめられないだろうか、両親から逃げたい、そんな気持ちを胸いっぱいに、一人出国した。出国まで「なにバカな事を」と一蹴されたけど、無理やり押し通した。それはそれは大変だった。

留学説明会が学校で開かれ、当時行けるかどうかも分からない私が、行くと決断して興奮している暮らすメイトの中で話を聞く虚しさと言ったら計り知れない。加えて「…え、あの子行くの笑」と聞こえるように言ってきた女の子がいたときは、胸の奥がズキンと痛んだ。というのも、学校全員でカナダの語学学校へ入学し、ホームステイするという留学体系で、基本的に同じ飛行機で学校で、環境で過ごさなければならない為、出国前にこんなことを言ってくる生徒がいるというだけで、この留学は楽しくないと分かっていた。

この留学説明の後に、私の胸のなかには「みんなと一緒に外国に行けるのって、凄くいいな。」「でもそもそもみんな仲良くしてくれるんやろうか」「いやまって、なんでこんなヤツと一緒にすごさなあかんねん」「絶対に色んな事で勝ってやる」

ということで、学校の先生にお願いして母国(オーストラリア)への留学を自分でプラン立てて考える方向へ変えた。期間もカナダのそれよりも1週間長い上に、費用も僅かに安い。時差も日本と変わらないし、環境も良さそう。「なんとなく、こっちがいい!」それから出国まで一瞬だった。従姉妹へ留学へいこうか迷ってる旨を話して相談にのってもらい、その言葉を使って両親を説得した。最後はお父さんも承諾して、不思議とお金を出してくれた。あの一瞬の気紛れさは感謝しきれない。心配性のお母さんも出国を許してくれた。

 

これは後日談だけど、帰国後私は先生に「1ヶ月で発音が凄くよくなってる」と驚かせる事になる。あの台詞を言った生徒にも、学力の面でも勝つことができた。そしてその後、希望大学以上の大学へ入学し、人生を大きく変える出来事の1つとなった。就職は失敗するけど(笑)

そしてなによりも、大事なお友だちが出来た。

 

だから特別な思いがオーストラリアにはある。

でも面倒くさがり屋なためか、10年という月日がそうさせてるのか、この2年間出国していないからか、外国へいくことに対して足がすくむ。そして考えすぎて不快になっている気がするなあ。

ただ、ここまで鮮明に留学時の事を書き記したのは初めてで、おかげで少し気持ちが晴れやかになった。がんばろうっと。・・・明日から 笑

 

ころもち

 

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